1.株主の権利
(1)自益権と共益権
株主の権利には自益権と共益権があります。
◆自益権
剰余金や残余財産の分配を受ける権利などのように、
その株主個人の利益だけに関する権利。
◆共益権
議決権や各種の訴権(株主代表訴訟など)のように、
その行使が株主全体の利害に影響するもの。
(2)少数株主権と単独株主権
◆少数株主権
一定割合以上の株式を持った株主だけが行使できる権利。
少数しかいない株主なので、大株主であるともいえる。
少数株主権には株主の提案権、取締役・会計参与・監査役の
解任を求める権利や帳簿閲覧権などがある。
少数株主には大株主としていくつかの権利が与えられているが、
濫用を防止するために持株の要件がある。
◆単独株主権
1株しか持たない株主でも行使できる権利。
(3)株主平等の原則
同じ種類の株式には、すべて同じ内容の権利があり、
株主は持株数に比例して会社に対する権利を持っています。