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4節 株主の権利



1.株主の権利




(1)自益権と共益権

株主の権利には自益権と共益権があります。




◆自益権

剰余金や残余財産の分配を受ける権利などのように、

その株主個人の利益だけに関する権利。




◆共益権

議決権や各種の訴権(株主代表訴訟など)のように、

その行使が株主全体の利害に影響するもの。




(2)少数株主権と単独株主権

◆少数株主権

一定割合以上の株式を持った株主だけが行使できる権利。

少数しかいない株主なので、大株主であるともいえる。

少数株主権には株主の提案権、取締役・会計参与・監査役の

解任を求める権利や帳簿閲覧権などがある。

少数株主には大株主としていくつかの権利が与えられているが、

濫用を防止するために持株の要件がある。




◆単独株主権

1株しか持たない株主でも行使できる権利。




(3)株主平等の原則

同じ種類の株式には、すべて同じ内容の権利があり、

株主は持株数に比例して会社に対する権利を持っています。