1.はじめに
企業分析とは、財務諸表の数値を利用して会社の収益性、安全性、
資本効率、成長性を分析することをさします。
企業分析は連結財務諸表を用いて行いますが、すでに学習した個別
(単独)の財務諸表と原則として同様に考えることができます。
ここでの連結と単独の主な違いは、連結の貸借対照表には純資産の
部の中にある少数株主持分という連結固有の勘定科目が出てくること
です。
<単独の貸借対照表>
総資本(単独)=流動資産+固定負債+自己資本
<連結の貸借対照表>
総資本(連結)=流動資産+固定負債+自己資本+少数株主持分
結果として連結の貸借対照表における総資本は以下のように定義できます。
総資本=流動負債+固定負債+自己資本+少数株主持分