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3節 企業分析Ⅳ



4.資本効率分析




(1)回転率と回転期間




①回転率




 回転率とは、その売上高を得るために、1年間に資本又は資産が何回利用された

かを意味します。資本回転率が高ければ、資本効率はよいと言えます。回転率は

一般に、分子に年間の売上高を、分母に対象となる資本又は資産をとって計算します。




②回転期間




 回転期間とは、資本又は資産が1回転するのに要する期間を意味します。

回転期間が短ければ、資本効率はよいと言えます。




(2)総資本回転率と総資本回転期間




①総資本回転率




 経営活動の能率を判断する指標で、資本の有効な利用度を示すものです。




総資本回転率=年間の(純)売上高/総資本(期首・期末平均)




②総資本回転期間




 回転率の逆数で表されます。




総資本回転期間(月)=総資本(期首・期末平均)/年間の(純)売上高×12




=総資本(期首・期末平均)/年間の(純)売上高÷12




したがって次式が成り立ちます。




回転期間=12/回転率  回転率=12/回転期間